(翻訳) : データクラウドの概念を解明する

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原文

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は Data Cloud に取り組み始めました。 Data Cloud のさまざまな概念を含め、Data Cloud とは何かについての基本的なブログから始めようと思いました。 中核 となるSalesforce やCRM Analytics から来た 皆さんは、データを扱うことに慣れていると思いますが、 Data Cloudを理解するのは難しいかもしれません。 少なくとも私は そうでした。 今からでも遅くはありません。みなさんも始めましょう。

訳)AI and Analytics Specialist, Salesforce, 小見 一平

Data Cloud はなぜ重要なのか?

まず、なぜData Cloudが大いに注目されているかという疑問に答えましょう。Dreamforceで我々Salesforceそう言ったからというだけではないのです。

Data Cloud は、すべてのデータ ソースを収集するというコンセプトを持った最初の製品でも、データをクリーンアップ、準備、統一することを可能にした最初の製品でもありません。しかし、Data Cloud のユニークなバリュー プロポジションは、Salesforce メタデータに基づいて構築されているため、クラウド全体で機能し、Salesforce のコア プラットフォーム(セールス、サービス、マーケティング、コマース)と統合され、フロー、APEX、アナリティクスなど、慣れ親しんだすべての豊富な機能が含まれていることです。さらに、SalesforceのEinstein GPT(生成AI)の豊富なインサイトはどこから得られると思いますか?そうです、Data Cloudです。

ほとんどの企業は、いろいろな場所にデータを保存していることでしょう、それらは断片的で、おそらく古くなっていることが多いとおもいます。顧客の全体像を把握することは、不可能ではないにせよ、ますます難しくなっています。Salesforceのようなトランザクション・システムからデータを取り出し、エンゲージメント・システムからの大量データと組み合わせ、ソース・システムやCRMにプッシュバックする、というようなことを行わなければなりません。Salesforceの管理者であれば、CRMの外部にあるこれらのデータソース(Webサイトトラッキング、モバイルトラッキング、トランザクションデータなど)にアクセスできないかもしれませんが、それでもそれらのデータは顧客を理解する上で重要なデータです。さらに、Salesforceの管理者であれば、たとえデータがすぐに利用可能であったとしても、Salesforceのデータ品質を統一して向上させるためのツールを利用することはできないでしょう。

Data Cloud は既存製品のブランド変更や再パッケージ化ではありません。リアルタイムのストリーミング・データとバッチ・データの両方を大規模に安全に利用し、それを一元化し、誰でもインサイトを作成/利用し、その全体的なデータ・セットに対してアクションを起こせるようにすることは、大変な事業でした。さらに、Snowflake, Google, そして AWSと共同で、クラウドEDW (Enterprise Data Warehouse)からデータを物理的にコピーすることなくデータを利用できる技術を開発したことはすでにおつたえしたでしょうか? データの重複や、複数の場所に存在するデータを保持するために課金する必要はもうありません!我々のストレージ層には、データだけでなくメタデータも含まれるようになりました。これは、データの行き来が減るということを意味し、引いては、パフォーマンスが向上するということも意味します!

Data Cloud 概要レベルのアーキテクチャ

Data Cloudの概要を説明しましょう。下の画像はすでに見たことがあるとかもしれませんが、Data Cloudの色々な部分をよく表しています。

すでに述べたように、データは通常いくつかの場所に保存され、Data Cloud はコネクタや API を通じてこのデータにアクセスできます。Data Cloud にデータが格納されると、マーケティング、販売、サービス、その他のユースケースなど、さらなる処理に必要なデータを準備するためのツールを利用できます(下の画像の Connect & Prepare を参照)。

データが接続され、形が整えば、データのハーモナイズ(調和)を開始できます。ハーモナイズが開始されると、適切な人が適切なデータにアクセスできるようになり、さらに、データがデータモデルにマッピングされ、結合されていることも確認することができます。このデータ・モデルを使い、断片的なデータからデータ・クラウド・ツールによって、顧客のアクティビティとプロファイル・カードの全体像を作成できるのでデータ・モデルは、非常に役に立ちます。

顧客の360°ビューを作成した後は、このデータを活性化することができます。言い換えれば、さまざまな方法でアクションを起こし、インサイトを得ることができる。

キーコンセプト

Data Cloudを初めて利用する場合、新しく学ぶべき用語がたくさんある。私も Data Cloud を学び始めたとき、新しい概念をすべて理解しようとしていました。Salesforce Doc チームが素晴らしい用語集を作成しており、私がここで集めたものよりも詳しく説明されています。より深くData Cloudについて学ばれたい方は是非ご参照ください。

以下に、私がData Cloudを調べ始めたときに理解に役立った概念と用語のリストを示します。各用語の横にある「+」をクリックすると、検索して学ぶための追加リソースが表示されます。

直接的に「Data Cloud」を求める声はめったに聞かない

Data Cloud が何であるか、その主要な概念と機能はご理解いただけたと思います。しかし、ほとんどのSalesforceの顧客は、実際にData Cloudを直接要求することはありません。Data Cloud のようなソリューションのニーズを判断するには、顧客の発言に耳を傾ける必要があります。以下に、Data Cloud が必要なソリューションを提供する可能性がある発言をいくつか紹介します。

  • 顧客データに素早くアクセスできるようにして、エージェントの生産性を向上させたい。
  • 営業チームが不適切なデータに振り回され、生産性が低下している。
  • 経営幹部が複数の組織でビジネス全体を把握したい。
  • 合併したばかりで、Salesforceの組織を統合する必要がある。
  • 企業全体のデータを活用し、予測を改善する必要がある。
  • よりパーソナライズされた顧客体験を提供したい。
  • AIや自動化を活用して従業員の業務効率を向上させたい。
  • すべてのエンゲージメント・データにアクセスし、顧客にリアルタイムで素晴らしい体験を提供したい。
  • 顧客とそのデータを一元的に把握したい。
  • 営業チームが収益と生産性を向上させるために、どこに時間を集中させるべきかを知るための、よりインテリジェントな洞察が必要だ。
  • 組織全体のプロセスを自動化し、生産性を向上させる必要がある。

最後に

このData Cloud 入門が、Data Cloud がなぜ強力なのかを理解するのに役立つだけでなく、データ中心のビジネス モデルを合理化するために多くのデータ ソースを扱う重要な概念を理解するのに役立つことを願っています。Data Cloud は単なる CDP ではありません。Salesforce 管理者に完全なデータ プラットフォームを提供し、B2C および B2B の顧客中心のインタラクションを強化します。

Data Cloudとその概念についてもっと知りたいのであれば、Trailheadの「“Data Cloud-Powered Experiences” module」モジュールを受講することをお勧めします。

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